「死霊戦線2」というゲーム、ご存知だろうか。
誤解をおそれずに思いっきり言ってしまうと、「バイオハザード」ものの原点となる作品だと思う。
それはまあ、褒め過ぎかもしれないけどね。
でも、そのジャンルではエポックメイキング的な作品じゃないかなあと思う。
このゲームは1988年にMSX2版が、1989年にPC88版がビクター音楽産業から発売された。
ビクター音楽産業は、本当はメジャーもメジャーのレコード会社なんだけど、当時はパソコン用ゲームとかにも積極的に取り組んでいたのですな。
「新竹取物語」とか「女子大生交際図鑑」とか「展望台」とか。
どうなんでしょう。今、ビクターは「女子大生交際図鑑」なんてゲームを発売したことを隠滅したいのかなあ。
それはともかく、このページでは「死霊戦線2」を攻略していく。
攻略というより、記録か。
詳細なデータとか調べていないし。それに攻略サイトは有名なところが他にあるのだ。
だから、ここではキャプチャ画面をだだっと並べた感じで「へーそんなゲームがあったのかね」と思って見てもらえるとありがたい。
ちなみに、上の画面は「死霊戦線」です。つまり1です。
こちらが2です。
発売当時、私がこのゲームに夢中になったポイントは、
・本格の匂いが漂う
・映画のようだ
あたりだと思う。
ストーリーは、オカルトのようなホラーのような、サスペンスのような、とにかくはっきりしない感じではあったのだけど、
とにかく映画のような世界がそこにはあったのだ。
それがパソコン向きのアドベンチャーゲームなどではなく、アクションゲームであったことも斬新だったのだろう。
メタルギアをやったときと同じ感覚だったのではないか。
そんな褒めてばっかりいる、このゲームだけど、もちろん欠点がないとは言えない。
むしろ、欠点だらけとも言える。
とにかく、まずトロい。
アクションゲームの名が泣くような、もたもたしたゲームなのだ。
そして、完全な一本道フラグ立てゲームであるということ。
敵はゲームの性質上、一体しか同時に出現しないし、もたもたしたゲームなので戦略もへったくれもなく、ただ打ってれば勝つ。
数年前に発売されていた「イース」などは、まあボスには少し戦略性があったようですが、このゲームはまったくない。
でも、である。
盛り上がるストーリーに、要所要所でボスとの戦闘。ほどよいボリューム、音楽が素晴らしい。
やはり現在のバイオハザード系ゲームの原点であると思っていいんじゃないでしょうか。
さて、というわけで、この「死霊戦線2」を最後まで追ってみましょう。
まずオープニングから。
「FUN FACTORY」というのは、検索しても掴めなかったので詳細は不明だが、たぶん会社名なのか。
制作がFUN FACTORYで、販売がビクターということなんだろう。
「いよいよだな、カサンドラ・・・・・」
「・・・・・・」
「あと数時間であそこは地獄となる。地獄か・・お前と俺に流れる忌まわしい血を産んだあの街にふさわしい呼び名だとは思わんか?」
「兄さん・・・私たちに流れる血のことは運命なのよ。いまさらあの街を破壊したところで運命は変わらないわ」
フィッシャー
「本日0750時、サン・ドラドにあるキール原発がハイジャックされた。犯人の正体・目的は現段階では一切不明だ。」
ハリス
「サン・ドラドというと、新都市計画でラインスター島に大幅な改造を加えて作られたニュータウン地帯・・・」
マーフィ
「原発ハイジャックとはな・・・」
フィッシャー
「しかも、その直後にラインスター島のいたるところで、同一犯人の仕業と思われる爆破テロが起こっている。」
キャメロン
「これだけのことをやってのけるには、かなりの資本と、統一のとれた組織が必要でしょう。」
フィッシャー
「うむ・・・」
ライラ
「・・しかしフィッシャー准将、いくら大規模なテロ行為があったとはいえ、私たちに出動要請があったということは・・・
まだお話になってないことがあるのでは?」
キャメロン
「まさか・・・」
フィッシャー
「君たちに見せたい物がある。」
フィッシャー
「事件の第一報を聞いて駆けつけたサン・ドラド市警の警官が下水道で発見したものだ。」
ワイズ
「これは・・・何なんです?」
ライラ
「クリーチャーよ。私たちの世界には、決して存在するはずのない別の世界の怪物・・・」
フィッシャー
「これが、君たちにサン・ドラドへ行って貰わなければならない理由だ。私も同行するので、詳しい話は車の中でするとしよう。」
うーむ。やはり映画だよなあ。映画の世界がそこにあるよねえ。
それでは、いよいよゲームを始めてみるとしよう。
空色パンデミック1 (ファミ通文庫)
本田 誠 庭
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