ゲット!マイライフ

「ゲット!マイライフ」を観た。

監督はBradley Kaplanという人で、これまでドキュメンタリー中心に活躍しているようだ。本作も冒頭に「実話に基づいた話」と但し書きされていたので、ドキュメンタリーから創作に少し寄ったのだろうか。

知らない青年エモリー・コーエンという人が主人公。その父親役でウィリアム・H・メイシーが出ている。あとエモリー・コーエンが収監される少年院の院長がジョン・レグイザモである。

ほんと、どうしたもんかという邦題だが(原題は「Stealing Cars」である)、ジョン・レグイザモが出演しているので観たようなものだ。ジョン・レグイザモにはそういう力があると思う。
主人公エモリー・コーエンが車泥棒してすぐに捕まるところから物語は始まる。少年院に送られ、そこでめちゃくちゃ規律に反する主人公。弁がたつので大人はイライラする。本とか映像記憶しちゃうので授業も馬鹿らしく一般レベルにあわせられない。

序盤は、いわゆる一般人と少し違う素行の青年が社会に適応できず苦しむ話なのかと思わせ、中盤では理解してくれる仲間たちとうまくやっていく様子が描かれ、終盤では自己の抱えるトラウマを解放し、最後にはそこからの脱出。

あれ…? となる。なんか違和感があるストーリー運び。何かが引っかかる。この主人公の正体はいったい何だったんだ? という。メインの太いエピソードが無いのである。

父親を亡くしたトラウマと向き合えないでいた青年が少年院生活の中で成長していくという話でよいんですよ。
でも、序盤の天然なんだかサイコパスなんだかわからないようなキャラクター構築は何だったんだろうと。

あと、ジョン・レグイザモはミスキャストだったかもしれない。
理解ある院長と思わせておいて、でも贔屓して車を磨かせて、最後は車を通せんぼして「おい誰か何とかしろ!」とバタバタするなんて、ジョン・レグイザモにやらせてはダメだ。

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