殺し

殺し

「殺し」を観た。

La commare secca

ベルナルド・ベルトリッチ監督が若干21歳のときにデビューした作品。1962年のことだ。
とある川べりで娼婦の死体が見つかり、その捜査のため様々な人々が尋問される。しかし人々の証言は食い違い…という話。

めちゃくちゃ前に観たことある。あれは大学生の頃だったかWOWOWで観た。あれ以来観る機会もなかったが最近になりDVDリリースとなったようで、それこそ20年ぶりとかに観た。

20年前に観たときは、かなり面白かったと記憶している。「羅生門」のような作風とかが当時から色あせることなく、実に見ごたえがあった…という感じに、美化して記憶している。
しかし美化だった。そんなにずば抜けて面白いということもなかったのが事実だ。ちょっと残念な鑑賞後だった。

というのは、この作品は前半は若者の底辺っぷり(仕事なくフラフラするしかない)をダラダラやり、後半では娼婦の殺害と犯人捜しに焦点があたるが、伏線とか特にないということと、全体的に眠くなる演出であることだ。
わりと世の中で言われている、「証言が食い違い…」ということも実はそうでもなく、そもそも犯行も単純なものなのだ。証言が食い違うわけでもなく、事件もそんな複雑でもない。
ラストの圧巻さもよく言われることだが、それだって犯人はとっくにわかっているし、そいつが捕まるに至る証拠などもすでに既出のものだ。

おかしいなあ、もっと面白かったんじゃなかったかなあ…?という感想。実に不思議。
あとよく引用されるジャケット写真の女性はいったい何なんだという。この女性はラストシーンで犯人と一緒に踊ってる人だけど、ジャケット写真のようなシーンなんてあったっけ…?

 
殺し [DVD]

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