運命の女

「運命の女」を観た。

Unfaithful

以前観たことがある。ダイアン・レイン30代後半での代表作であり、アカデミー主演女優ノミネートとなった。リチャード・ギアとか、Olivier Martinez、Chad Lowe(「ER」の第4シーズン、第11シーズンでカーター君の下につく頼りない男)、そして凄い脇役でミシェル・モナハンが出演。

もうダイアン・レインのために作られたような作品であり、ダイアン・レインという女優のコンセプトを見つめ直した作品である。すなわち、母親から女への変貌を体現するわけだ。もっと直截的に言ってしまえば、雌化する瞬間を切り取るということだ。ダイアン・レインの魅力はずばりそこだと思うし、うまく作品と役柄が融合しているときは、この要素がかならずある。

この作品では、子持ちの恵まれた家庭にいるダイアン・レインが魅力的な男性に出会ってしまった。そこで灯ってしまった火は消しようがなかった…という、その抑えられない衝動をとてもデリケートに表現している。しかもいったんその領域に踏み入れてしまうと、どんどん深みにはまっていくと。引き返せないと。
その目が覚めるように綺麗になっていくプロセスが、なんともいえない。浮気はダメでしょうとも思うが、ダイアン・レインの抑えきれない顔からは「わかっちゃいるけどどうにもならない」という心情が妙に説得力あるのだ。

この作品は後半がリチャード・ギアにより、いたって普通のサスペンスになってしまうのがちょっと残念でもある。
前半だけだったら一流の作品だったろうし、ダイアン・レインのベストプレイになっていただろう。

まだ観たことない方には、ぜひお薦め。

 
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