「ブラック・スワン」を観た。
そうだなあ力作だったなあ。ナタリー・ポートマンの狂気の凄みはたっぷりだった。ダーレン・アロノフスキーの緊張感たっぷりな演出もそうだし、音楽もカメラワークも。デジカメを多用しているんだねえ。
何より、随所に使用されるCGが効果的ですねえ。見えたか見えなかったかギリギリくらいで色々なCGをまぶしてくるんだね。うわーなんか見えた今、みたいに緊張が高まってくる。
それにしてもヴァンサン・カッセルは何だったんだにしても、あれがバーバラ・ハーシーだったとは気づかなった。レナ・オリンみたいだなあと思ってたが、「最後の誘惑」のマグダラのマリアとは…
あと、ウィノナ・ライダーは、枯れた感じが実に似合ってた。もうああいうベクトルでもいいから、こういう良作に出続けるべきだな。貫禄があった。
話としてはずーーーーっと最初から最後まで緊張感があって、不思議な世界で、どこまで虚構なんだという感じで、スタンリー・キューブリック風だった。特に「アイズ・ワイド・シャット」を観てる気分になった。
疲れるが、力作。ナタリー・ポートマンは当然の受賞だなという演技だった。監督賞も獲って良かったんじゃないかなあ。
2010年(第83回)アカデミー賞
作品賞ノミネート
主演女優賞受賞(ナタリー・ポートマン)
監督賞ノミネート(ダーレン・アロノフスキー)
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