バベル

「バベル」を観た。

そうかそうか「21g」と同じ監督か。なるほど。
まあ「21g」は面白い映画だなあと思ったけれども、これは少し散漫な感じだった。

タイトルは「バベルの塔」を連想させる…テーマというかモチーフが、そういうことなんだろう。人類が愚かっていうことと、コミュニケーションが成立しないってことと、どっちを言いたいのかよくわかりませんが。

「21g」と同様、突き詰めてしまえば「何が言いたいんだこの映画」ってことになるんだが、それでも雰囲気で何かしら感じ取れるでしょ的な作品だと思うんですね。そのへんの押しが少し弱かったのかもしれない。

 
悲劇が起きたけど…少し悲劇に至る過程が弱い。
あと、バラバラなエピソードから紡がれるような世界を用意しておきながら、エピソードに力がないのか?だから散漫な印象になってるんだろうか。

どの事件にしたって、自己責任だろうこれは…というようなものが多く、これをもって「人類の愚かさ」とか言いたいのか?という気持ちにもなる。

 
正直、モロッコのエピソードがいい感じなので、そこだけで良かったのでは?と思えてくる。ブラッド・ピットに他のバスの乗客は「帰る」と行ってブラッド・ピットが「帰るな」と言い合うあたりはとても映画的だった。

 
菊地凛子の評判ってどうなんでしょう。
アカデミー賞にノミネートされて、でも日本では「誰だ?」って感じで。

 
あまりいい評判を見かけないのだが、むしろ逆にいい感じだったのではないかと思った。
達者ではなかったけど、チャンスを掴んで必死に取り組んだのだろうなというのは伝わってきて、悪くないと思った。

ただ、「ろう者」の役で、しかもあんな部分をあんなに晒して、それでアカデミー賞ノミネートですかっていう…
本当に、演技ノミネートにはそんなの多くないですか。アカデミー賞って何なんだろうと思った。

 
坂本龍一の曲は…すごいなあ。
あれがかかると「終わりですよ!」という雰囲気になるから不思議だ。

 

2006年(第79回)アカデミー賞
作品賞ノミネート
助演女優賞ノミネート(菊地凛子)
助演女優賞ノミネート(アドリアナ・バラザ)
監督賞ノミネート(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
脚本賞ノミネート

 
スマイルBEST バベル スタンダード・エディション [DVD]

スマイルBEST バベル スタンダード・エディション [DVD]
セブン [DVD] ソーシャル・ネットワーク [DVD] アイズ ワイド シャット [DVD] Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション [DVD] イングロリアス・バスターズ [DVD]
by G-Tools

 

これで2006年のアカデミー賞ノミネート作品はすべて観た。

ディパーテッド(受賞)
硫黄島からの手紙
クィーン
バベル
リトル・ミス・サンシャイン

 
なんだろう…2006年は不作の年だったのか?
あえて言うなら、「リトル・ミス・サンシャイン」はいい映画だと思ったし「バベル」も雰囲気まあまあ良かったけど…受賞が「ディパーテッド」とはなあ…
「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」「ディパーテッド」と嫌な思いをさせられております。お願いですからノミネートされないでください。

 
リトル・ミス・サンシャイン [DVD]

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]
(500)日のサマー [DVD] ギルバート・グレイプ [DVD] ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD] リトル・ミス・サンシャイン (名作映画完全セリフ集―スクリーンプレイ・シリーズ) 俺たちは天使じゃない [DVD]
by G-Tools