食パン

仕事の帰り、携帯にメールが飛んでくる。

「あなた、帰りに食パンと牛乳と、炭酸を買ってきてくださらないこと?」

もちろんこんな調子ではないが、そういうニュアンスの上から目線である。
まあいいか食パンとかくらい、と思ってしょぼいスーパーに寄る。

するとまたメールが。
「食パンは別の店で安売りしてた。あと紅茶のティーバッグを頼みます」

一斤が105円(税込)なのだという。それは確かに安いな。大丈夫なんだろうか?
それで別の店に寄る。

食パンが無い。
無いってことはないだろう、と店員に聞いた。

その安売りの食パンは売り切れてた。
紅茶のティーバッグはそんな安いわけでもない。

店を出て、電話。

「あのなあ、食パン売り切れてたぞ」
「ああ…じゃあ紅茶だけで」

さっき店の人に「安売りの食パン、無いんですか?」と聞いて、終わっちゃったと言われて、あ、そう、って言って出てきてるので、店に引き返して紅茶を買うのは、なんか嫌だった。

「もう、あれだ。確か99円ショップがどこかにあったよな。前に(犬の)散歩のときに見たことがあるぞ。あそこに行ってみるよ」

なんか食パンを買うのに意地になってきた。

「でも…そういう店のパンって大丈夫なのかしら?」
お前は…安売りのパンだって同じことだろうが!

確かに99円ショップはあった。それで食パンを買いに行ったのに余計なものまで買いたくなってくるから不思議だ。

「もうしばらくここへ来ないかもしれないのだから」
そんな不思議な心境でどっさり買った。

食うのかわからないレーズンパンとか買う。

食えよ。

肝心の食パンは、半斤で99円(税抜)という微妙な値段であった。
(もしかして、最初のしょぼいスーパーで買ったほうが安かったんじゃないか?)

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