「アジャストメント」を観た。
マット・デイモンとエミリー・ブラント。あとテレンス・スタンプ。なんかテレンス・スタンプってこういう役ばっかりだねえ。
原作はフィリップ・K・ディックで、やはりこれも当たり前の現実が崩壊していく話だ。どれもこれも似てる。
根っこにあるのは、子供の頃に自分以外はみんな宇宙人なんだ!という妄想の果てにあるというかね、現実が裏で巨悪に操作されてるような恐怖感と、そこに当たって砕けろの主人公なのだ。
巨悪なわりにはフットワークが重く、しかもアナログなので主人公は逃げ続けられる。エミリー・ブラントに出会ってはいけない!とか出会ってしまった!とか巨悪がぶつぶつ言ってるうちにマット・デイモンは帽子をかぶってドアをバッタンバッタン。
「インセプション」を観たときと感想が似ている。
凝ってるのはわかるんだけど、どうも広がりがないな、とか、整理されてないな、とか。
面白いか面白くないかって言われればそこそこ面白いし、これを面白くないなんて言うのは罰当たりかもしれないけど、もう少しエミリー・ブラントの見せ場を作ってほしかったのと、走って移動するとかやめてほしかった。
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