フルートベール駅で

「フルートベール駅で」を観た。

Fruitvale Station

重い話。実話を元にしている。2009年の元日夜中に、フルートベール駅のホームにて警官に撃たれ、その後死亡した黒人青年オスカーの物語。アフリカの危険地域とかじゃない、アメリカの話だ。
この事件についてはWikipedia “Shooting of Oscar Grant” に詳しい。

映画では実際に撮影された映像もうつる。大晦日カウントダウンに盛り上がる電車車内で喧嘩が発生し、そのため駅でしばらく停車。騒ぎを引き起こしたと思われる青年たちがホームに移される。そこで制止する警官のテンションがあがり、青年オスカーをうつ伏せに押さえつけ、そして背後から撃つのだ。
乗客らは皆スマホなどでその模様を撮っていて、その撃たれた瞬間も撮影していた。そして拡散し、大問題になる。

当時は抗議デモと暴動にも発展したようだ。
そりゃそうだろう。あの映像はかなりショッキングなものだ。その強烈な事実があり、それをいったいどう映画化するのか…というところだ。

映画のほうでは、撃たれたオスカーの朝から問題のホームに至るまでの行動、そして病院に搬送されて死亡するまでが描かれる。
オスカーは特別な面はなく働く意欲はあるが不景気で仕事がないという、よくある不遇な青年だ。将来に不安はあるが、でも大晦日は友達と外へ繰り出して遊ぼう、という日でもあった。

映画だから凄かったかということは、正直あまり無い。それくらい現実が衝撃すぎる。ただ事実をなぞるだけでも破壊力あり。
観終わって爽やかな気分にはならない。万人にお薦めできるものではないなこれは。ホントにアメリカ人はわからねえ。