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歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」を読んだ。

なんというか不思議な本だった。
連続殺人事件があって、我が子がその犯人らしいと気づいて、父親は色々と解決策を考える。途中から変てこな展開になる。
「あ、そういうことなのね」と思いながら読んでいって、なんか残り少なくなってどうやって結末つけるんだろうと思いつつも「うーん、これは解決しないつもりだな」と思ってたらやっぱりそうで、「これから我が家はどうなるだろう」的な終わり方。

不思議な結末。これで良かったのかどうか。この好き嫌いで評価がわかれるんだろうな。

俺はあんまり好きじゃない。作者は楽をしたなあという感想。

ひとつの作品ごとに、意欲的な取り組みをする姿勢はすごいと思うし、読んでてぐいぐい引き込まれる筆力もあって、あとはひっくり返したその世界をうまくまとめさえすればいいのに、適当にやめてしまうのがもったいない。

同じくらいのボリュームでは東野圭吾「レイクサイド」を思い出したが、こちらは綺麗にまとめていたと思う。

東野圭吾が職人ならば、歌野晶午は芸術家って感じだろうか。

東野圭吾には「安達ケ原の鬼密室」みたいな作品は書けない(つうか書かない)だろうし、歌野晶午にしても「白夜行」みたいな作品はまた同様だろう。

うーん、もうちょい面白いと嬉しかったが。
水準は高めだけど大ヒットはないな。

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