松本清張全集12

松本清張全集12「連環・彩霧」を読んだ。

長編二つといったボリューム。なんか二つとも雰囲気が似ていた。

「連環」
九州で人を殺して金を手にした男が、上京して出版社を興すが、破滅していく物語。面白いが長いのでダラダラと進む。ドラマっぽい。

最後、警察の取調べに対してあくまでも白を切るところで終わるのが印象的だった。

松本清張で面白いのは、普通の人の生活の歯車が狂って、事件の動機ができあがっていくところにあると思ってる。この「連環」の主人公はかなり独善的でそのへんに同情できないせいで松本清張の面白さがあまり発揮されてないと思った。

「彩霧」
タイトルは意味不明だ。債務の言葉遊びかなあ。

銀行の金を横領して逃げた男が友人に助けを求め、その友人が色々と飛び回るうちに事件は拡大していく。死人が出たりトリックがあったり。
ちょっと行き当たりばったりな展開だと思った。物語の主人公ははっきりしているが、そこに味方できるほど魅力的ではない。

事件が拡大していく過程は良いけども、やはり展開が散漫なので惹き付けられなかった。終盤で死人がバタバタ出るとことか、そこにトリックがあったりするのは余計だなあと思った。

「連環」のほうがましだったけど、それもお薦めかっていうとそうでもないな。

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