プラダを着た悪魔

「プラダを着た悪魔」を観た。

The Devil Wears Prada

かなり前に一度観ている
主演はアン・ハサウェイ。共演がメリル・ストリープ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチなど。
本作からは何とメリル・ストリープがアカデミー主演女優賞にノミネートされているのである。というか主演じゃないが。

典型的な「俺ら東京さ行ぐだ」映画である。ただしアン・ハサウェイが野暮ったい状態から垢抜けて洗練されていくのを意味しているわけではない。映画冒頭でアン・ハサウェイ以外の女性たちはピシッとしたファッションとメイクで決めて一日をスタートさせるのだが、アン・ハサウェイだけはダサい格好と髪型で大丈夫かこいつという風に表現している。

が、「俺ら東京さ行ぐだ」映画が指すところは、主人公たちではなく観客なのだ。おそらくこの映画を観て「私も都会に出て敏腕に働きたい!」と心焦るのではないかと思うからだ。

しかしアン・ハサウェイやエミリー・ブラントの仕事はメリル・ストリープのアシスタントである。メリル・ストリープは鬼編集長といったところだが、編集者(おそらく優秀なのだろうが)たちはたくさんいる。この映画ではその他大勢のポジションだ。
本作ではファッション雑誌「ランウェイ」が制作されるプロセスは大して追っていない。

この映画で追いかけているのは鬼というか悪魔のメリル・ストリープと、そこにガッツと要領で食らい付くアン・ハサウェイの物語だ。アン・ハサウェイは映画後半で豪華に着飾り変身していくんだが、別に彼女が編集に携わるわけでもない、というのは実は罪深かったりしないだろうか。