永田さん

ついこの前の話なんだが。

うちの会社はビルの中のいくつかのフロアに別れて入っている。
で、9Fに用事があって、その後、下に戻るときにエレベータを使った。
エレベータに入って、下に降り始めて、すぐ8Fで止まった。
そこで扉が開いて入ってきたのが、なんと永田さんだ。

え!!と思いながらも、「ながっちゃん?」と言うと、向こうも「ああああ!!」とそれはどうなんだよ的なリアクション。
聞いてみると、ながっちゃんは8Fに入っている会社に用事があって、来たらしい。

「いやーながっちゃん久しぶりだなあ」
「びっくりしましたよ」
「普通、会わねえよなあ。ありえないよなあ。映画みたいだな」
「本当ですよ。ありえないですよ」
「ながっちゃん、いつもここに来てたのか?」
「いえ、今日、初めて来たんですよ。ここ」
「普通は会わないよなあ。ありえないよなあ」
「ありえないですよ。映画ですよ、映画」

しかし驚いた。
ながっちゃんは自分の道を進んでいるのだ。その姿がまぶしくてしょうがない。

「なんか、そういう格好してると違う人みたいですね。輝いてますよ」

輝いてなんかないよなーと思いながら輝くながっちゃんを見ていた。
しかし、輝いていないからといって俺は後悔しているわけでもない。
しかし驚いた。