横道世之介

横道世之介

吉田修一「横道世之介」を読んだ。

これは面白かった。
ぜひ人に薦めたい本。

横道世之介という主人公の19歳の大学一年の一年間を綴った作品だが、実にいい。
軽妙な文体だけど吉田修一ならではの雰囲気たっぷりの描写があって、連作短編っぽい仕上がりになってる。しかも現在とのリンクも絶妙。

読み終わるまで「ああ終わってほしくない」という気持ちが発生したのも久しぶりだ。
そして読み終わると実に爽やかな読後感。

吉田修一は総じてクオリティ高いけど、これは代表作の一つになるんじゃないかな。「パレード」に匹敵すると思った。

読んだことない人は、ぜひ。

関連記事

容疑者Xの献身 「容疑者Xの献身」を観た。 邦画を観るのって何年ぶりなんだろう。 この前、テレビでこの作品を上映していて、ついついちょいちょい見てしまい...
あの空の下で 吉田修一「あの空の下で」を読んだ。 超短編集+エッセイ。 確かに吉田修一ならではの物語だけど、あまりに超短編なので満腹にならん。 読んでて...
長崎乱楽坂 吉田修一「長崎乱楽坂」を読んだ。 実に吉田修一的だった。 これは代表作っぽいんですが、題名が面倒くさそうなので(なんという偏見)、読まないでいた...
2006年下半期の読んだ本と、2006年全体のベストをやってみる... 2006年下半期の読んだ本と、2006年全体のベストをやってみる。 上半期もやったし。 前回と同様に、対象となるのは「7月から12月でこのページに書...
静かな爆弾 吉田修一「静かな爆弾」を読んだ。 なかなか面白かった。 吉田修一の最高傑作ではないけれど、いつもいつもクオリティ高めだなあ。 番組制作をす...
赤朽葉家の伝説 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」を読んだ。 面白かった。 いやこれは非常に面白い本だった。久しぶりに「ああ読み終わるのがもったいない」と焦れながら読み...