松本清張全集11

松本清張全集11「歪んだ複写・不安な演奏」を読んだ。
長編を二つ、という結構なボリューム。

「歪んだ複写」は昭和34年6月号?35年12月号で小説新潮。

サブタイトルは「税務署殺人事件」。なんというタイトル…
武蔵境で死体が発見され、新聞社に匿名のタレコミがあって、記者が解決に乗り出す…税務署の汚職を少しまぶした話。

無駄に長いと感じた。引き込まれなかった。意外な事実があるわけでもない。税務署長が真犯人というのも、伏線がばればれ。当時はこれが限界だったのだろうか。

「不安な演奏」は昭和36年3月?12月で週刊文春。

盗聴したテープにおさめられていたのが、殺人計画の話で、それを聞いた編集者が事件を解決していく…なんか「歪んだ複写」と似ている構成だ。

でも散漫。事件が起こって、映画監督が出てきて、かわりに青年が出てきて、主人公と青年の間に気持ちのずれがあったり、そのへんて必要なの?という描写が多い。あと場所が広がりすぎていまいち感。真相も意外でもなんでもない。

残念だけど、そんな面白くなかった。
どちらも長編で、読んでて辛かった。普通だったら読むのをやめたと思う。

いろいろあるのな。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です