「フォックスキャッチャー」を観た。
スティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロの三人の演技対決という感じの本格作品。アカデミー作品賞ノミネートは逃したものの、スティーヴ・カレルが主演男優賞ノミネート、マーク・ラファロが助演男優賞ノミネート。他にも監督賞と脚本賞でノミネート。本格だ。
ロサンゼルス五輪にてレスリング金メダルを獲ったチャニング・テイタム。しかし生計を立てるには苦しい。そこに大金持ちのスティーヴ・カレルが率いる財団からオリンピックを目指すチームを組成するので来ないかと誘われる。ほいほい行くチャニング・テイタム。兄で同じくレスリングをやるマーク・ラファロにも声をかける。しかしスティーヴ・カレルの異常性が少しずつ露見し…という話。
実話を元にしている。
とにかくスティーヴ・カレルに尽きるでしょう。何だよあの特殊メイクは。ほんとスティーヴ・カレルとはわからないよ。しかもこういう作風の映画には出てこなかったでしょう立ち位置としても。
どういうわけでこんな狙った役がまわってくるのでしょうか。しかも主演ノミネートまで行ったわけだし。
マーク・ラファロも実に良いのです。バイプレイヤーで突出しているマーク・ラファロである(と思っている)が、本作では果たして期待にこたえてきっちり仕事するマーク・ラファロを堪能できる。
そのマーク・ラファロを霞ませていたスティーヴ・カレル。とても恐るべしである。(チャニング・テイタムは最初から霞んでいた。少し下唇をしゃくれさせたくらいでは駄目だ)
できれば毒コメディでもっと続けてほしいもんだが、本格に行ってしまうのだろうか。
ところで話のほうはそんなに面白いわけでもなかった。