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桐野夏生「柔らかな頬」を読んだ。

微妙だったが、それなりの読後感。でも疲れた。
すっげー面白い、ということはなかった。

前半部分はかなりうっとおしい展開で、「こんなに分厚い必要があるのか?」というような内容でどうなるのかと思ったが、途中で元刑事が出てきたあたりで面白くなり、やがて「あ、これはミステリーではないのだな」という流れになって、そのまま終わった。

ミステリーとなっている謎解きについては途中で何度か「夢」という形で何パターンか提示される。でもそれは夢だったので真実かどうかはわからない。

どれであってもそれっぽい感じ。しかしどれが真実なのか、はっきりせず終わる。
このはっきりしないで終わるのは嫌いじゃない。別にありだと思う。

が、うけがいいかどうかはわからない。嫌いな人はたくさんいるだろうな・・・

検索して調べると、作者は当初、はっきりとした真実を示したそうだ。しかしそれを変更したらしい。
ここでは書かないが、確かにその結末もありだと思う。そうかーあいつが犯人か。

しかし、そのように犯人をはっきりしなかったことで、何か作品っぽくなったという救いがある・・・と、思うくらい、ミステリーとしては薄っぺらい作品ではあると思う。

心情を綴った作品を狙ったのでしょうが、さっきも書いたとおり前半はとにかく「あーこいつ、うっとおしいなあ」と思わずにいられない、感情移入できない主人公がいた。

実は桐野夏生は初めて。ほかのは面白いんだろうかね。
どうだろう、他に読む本がなくなってきたら読むかもしれない。とにかく無意味に長いしな。

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