「俺たちは天使じゃない」を観た。
何度か観てる。
本当はコメディのはず。それがコメディになりきれないのは、ロバート・デ・ニーロのよるところが大きいのだろう。
あの顔というか表情はいったいなんだ。
むしろ、ショーン・ペン、デミ・ムーア、ブルーノ・カービイ、ジョン・C・ライリーなどの脇の面々は、実にいい演技をしている。「俺たちは天使じゃない」のバランスに違和感を覚えるのは、このあたりではないだろうか。
ニール・ジョーダンか…もう少し厳しく指導してだな、「そんなに、とってつけたような表情しないでください」って言えばいいのだ。そもそもコメディ向けじゃないんだから。「ミッドナイト・ラン」みたいに持っていけよと。
デミ・ムーアがねえ。
あんなところで涙がねえ。たいしたもんだ。
惜しい作品。悪くないんだけど。ロバート・デ・ニーロの大ファンだった当時(今はちょいファンくらい)でさえ、「ミッドナイト・ラン」と「グッドフェローズ」に挟まれたこの映画には当惑したものだ。