キル・ビル Vol.2

キル・ビル Vol.2

「キル・ビル Vol.2」を観た。

Kill Bill: Vol. 2

もちろん「Kill Bill: Vol. 1」の続編(というか後編)である。
前作でルーシー・リューとヴィヴィカ・A・フォックスを始末したユマ・サーマンは残りの悪人を始末する。あと修行したり。修行の師匠は「Vol.1」で別人役で出ていたゴードン・ラウだ。マイケル・パークスも別人役で出てる。こういうラフな遊び心が好きじゃないんだが、好きな人にはたまらないのでしょう。

サミュエル・L・ジャクソンがほとんど顔出し無しで出演。ダリル・ハンナとマイケル・マドセンが立ちふさがる悪人。そしてビッグ・ボスはビルことデビッド・キャラダインだ。誰だ。

後編であるVol.2はますます混迷した作品だったのではないかと思う。
当時ちゃんと本作まで観た人はいるのだろう…と思ったものだが、興行成績はそう変わらずなので一応みんな最後まで観たということでしょうか。でも当時「Vol.2が凄い」という風潮にはなってなかったと思う。いつの間にか公開してて、え?そうなの?みたいな感じだったような。

今回、10年ぶりに観てみて思うのだが「キル・ビル」は面白いとは言えないと思う。これ観るくらいだったら「パルプ・フィクション」がいいでしょう。これくらいのゴア表現な作品は他にもある。タランティーノの武器といえるのはスタイリッシュな演出や選曲、あとユーモアある脚本と時系列をずらす叙述トリックだと思うのです。それは映画を研究したからこそ出来る技で、売れるまでのタランティーノにはそのハングリーさがあったと言えるでしょう。
しかしその後は自分が何を期待されているのかとか、自分の価値というのをよくわからなくなり、自分なりの尺度で映画を再設計しているのだと思う。そのせいで、何だかダサい作品が作られる。他のいけてる作品を観てないんじゃないかとさえ思える。

新作に至るまで、いまだ一発屋から抜け出せない印象のタランティーノだ。本当は頑張ってもらいたいと思うのだ。「パルプ・フィクション」という傑作を作り出したわけだし。

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