夜の大捜査線

夜の大捜査線

「夜の大捜査線」を観た。

まさかとは思うが、「踊る大捜査線」のタイトルの元ネタがこれだということを、説明しておく必要があるのかもしれない。
とはいえ、観たことなかったんですがね。有名でシドニー・ポワチエで、ということは知ってましたが観たことなかった。いい機会となったわけだ。

人種差別に満ちたミシシッピ州にシドニー・ポワチエが用事があって来た。近くで殺人事件があって、シドニー・ポワチエが怪しくて黒人だからということですぐに拘束される。でも、シドニー・ポワチエは実はフィラデルフィア州の敏腕刑事で(しかも殺人課)、上司からは「ついでにその事件に手を貸してやれ」と言い放たれる。

とっかかりの設定はあんまりだが、つまりは南部の人種差別批判だ。簡単に黒人がリンチされてしまうような、とんでもない社会があるのだ。そこで適当に捜査されていく事件をシドニー・ポワチエが理知的に調査し、犯人を導いていく。
でも差別と偏見のなか、シドニー・ポワチエはしょっちゅうピンチになる。
とぼけた警察署長役のロッド・スタイガーは自身にも差別があることを自覚しながら、他の人よりも若干は中立的なので、他の人からシドニー・ポワチエを守りながら捜査が続く。

こんな感じでジリジリと話が続いた。

 
最終的に捜査は解決するし、少しだけだが心が通じ合った黒人と白人が握手して別れるみたいな話だが。

 
しかしまあ、とんでもない社会があるものだ。
ほんの数十年前なんだろうに。本当に、この盲目的な黒人差別というのは、アメリカ歴史の恥だな。
日本にだって差別がありますがね。

 
で、映画のほうですが、これ作品賞受賞というには…そんなに心を動かされるシーンもなかった。当時にリアルタイムで観たら違ったのだろう、おそらく。
あとロッド・スタイガーが主演を受賞してシドニー・ポワチエがノミネートすらされないのはいかがなものかと思った。

 
1967年(第40回)アカデミー賞
作品賞受賞
主演男優賞受賞(ロッド・スタイガー)
監督賞ノミネート(ノーマン・ジュイソン)