恩田陸「中庭の出来事」を読んだ。
うーん、なんだこりゃ。
読んでスカッとこなかった。
ある中庭で女優が死んだというのをメインに、劇中劇をぐつぐつやるので、だんだんと頭が混乱してくる構成。
演劇の内容と現実がオーバーラップするので虚構と現実が交錯する…といえば聞こえはよいが。
そんなに面白くなかったかな。
わけわからん雰囲気に持っていくのか、理路整然と行きたいのか、はっきりしなかった。
ただ不思議空間であのボリュームは辛いものがある。
あと最後のほう、かなり綺麗にまとめ出して、最後の最後で「でも本当かわかりませんよ」というように終わるのも…そんなまとめなくてもいいじゃないここまで来たんだから、という風に思った。
もうちょい…なんかもうちょいなんだよな。もったいないというか。