ER 第6シーズンを観終わった

ER第6シーズンを観終わった。
見どころの多いシーズン6であるが、散漫になりつつあるERでもある。理由は、ロス先生の降板を埋めるために新キャラを続々と投入したはいいが、全体的にキャラクターが多すぎて一人ごとのエピソードが薄くなったことだ。
しかしソブリキ事件はERに残る名エピソードでもある。これを観るためにここまで観たようなものである。

第6シーズン通してのポイント、キャラクターをメモとして残しておこうと思う。


Goran Visnjic
医師ルカ・コバッチュとして第6シーズン第1話からレギュラーで登場。最初は助っ人の派遣ドクターだったがAlan Alda演じるローレンス医師が辞めたのをうけてERで働くことに。クロアチアで家族を失ったこととかは後々明かされる。子供に優しいナイスガイドクターで、最初はロス先生のキャラクターを継ぐ感じ。あとは腕が良くて大人で冷静で人格者で、しかしムラのある性格でもあり、グリーンやベントンのキャラクターを受け継ぐところもあった。総じて男性陣ではカーター君と双璧をなすほどの主役級だった。アビーと付き合い、そのあとチュニーやら色々やって最終的にアビーと結ばれた。第14シーズンで実質の降板。第15シーズンにもちょろっと出て延べ185話に出演。


はじめコバッチュはキャロルの相手役という立ち位置でもあった。ロスがいなくなってキャロルも不安定なときに、優しげなコバッチュに出会うことで、二人はゆるーく近づくのだった。キスくらいまではいった。


Michael Michele
クレオ・フィンチ役で第6シーズン第1話からレギュラーで登場。えっ?というくらい唐突にレギュラーとして登場した。レギュラーのわりにはエピソードに乏しく、プライベート面で家族などが描かれない。ベントンの周辺にしか登場しない感じだった。途中でERを辞め他の病院へ行き、ベントンの降板にあわせて第8シーズンで降板。印象が実に薄いレギュラーの一人。


Rebecca De Mornay
第6シーズン第1話からゲストとして登場。数話の出演。なんとレベッカ・デモーネイがERに出てくるんですねえ。ゆりかごを揺らすレベッカ・デモーネイ。ちょっと若作りが苦しい気がしないでもないが、カーター君の昔の憧れの綺麗なお姉さん的な女性として登場した。レベッカ・デモーネイは1959年生まれなので、このとき40歳なのですか!


Steven Culp
第6シーズン第1話のゲストで、他病院の医師として出てきた。様々なドラマに出てる有名な人?なんですよね。第10シーズンでまったく違う人(コーデイの相手の教師役)として再登場する。


Wade Williams
第6シーズン第1話のゲスト。待たされまくってイライラした患者。「プリズン・ブレイク」の看守ベリック役で有名である。


Erik Palladino
デイブ・マルッチ役で第6シーズン第2話より登場。第7話からレギュラー昇格。どことなくトラボルタっぽい雰囲気。登場当初より、粗野で横暴、面倒な仕事は他の人に振るなど、あまり好かれないキャラクターづくりが続いた。トラブルメーカーであるが、クレオと同様にあまりプライベート面が描かれず、医療ミスの責任を取らされるようにERを首になった。第8シーズン超序盤にて降板。これまたクレオと同様に印象に残らない悲運のキャラクター。


Alan Alda
ケリーが師と仰ぐドクター・ローレンスとして第6シーズン第3話より登場。数話出演のゲスト。豊富な経験がありながら、実はアルツハイマーという設定となり、大事に至る前に諭され、ERを去ることに。


ERを去る第7話では、カーター君が処置に困った患者を救う。最後にいい場面。


Maura Tierney
いよいよ登場のアビー・ロックハート。第6シーズン第8話にて登場。このときはバイトの産科看護師として。2回目の登場となる第12話「医学生アビー(Abby Road)」からレギュラー。学費を滞納して看護師に戻ったりもして、延べ189話の出演のうち半分は看護師、半分はドクターとしてのクレジットという変わり種。別れた旦那と揉めたり、母親や弟に悩まされたり、断酒会に行ったり、ルカとやってカーターとやってと、エピソードが尽きない、ER後半の主役の一人であろう。第15シーズン序盤でルカと一緒に降板。


アビー初登場の第8話「大いなる期待(Great Expectations)」は、キャロルが双子を出産する回でもある。グリーン先生がアドバイザーで立ち会ったり。


Paul Adelstein
「プリズン・ブレイク」のケラーマンことPaul Adelsteinは、第6シーズン第9話で出演。患者の父親でほとんど台詞もなし。ちなみにケラーマンは第8シーズン第17話でも同じように端役で出てくるんだが、同一人物としてなのかははっきりしない。


Diane Baker
患者の娘役で第6シーズン第11話にゲスト出演。「ザ・インターネット」など映画出演いろいろ。


この第11話「ドミノ・ハート(The Domino Heart)」で初めてドミノ移植という言葉を知りました。心臓移植して死亡して、すぐに移植。そんなことできるんですね。


Shia LaBeouf
今やハリウッドスターのシャイア・ラブーフだが、まだ子役時代、第6シーズン第12話に出演。反抗的な患者として、けっこう達者な演技を披露。カーター君とやりあった。


Anton Yelchin
事故で運び込まれた両親の死に直面する子供として第6シーズン第13話に出演。これが実質デビューのようですが、えらい迫力のある演技。この後から現在に至るまで多数の映画に出演。


David Krumholtz
患者ソブリキ役として、第6シーズンの第13話、第14話に登場。ちなみに第8シーズン第11話にも出演した。危険な兆候があったが対処が遅れ、ルーシーとカーターを刺した。David Krumholtzは「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」のほうがお馴染みですかね。


このER内刺傷事件が起こる第13話「だれよりも君を愛す(Be Still My Heart)」と第14話「悲報(All in the Family)」は見どころじゅうぶんなのである。まず第13話ではロマノの愛犬を手術したところにエリザベスの母親が来てしまい妙な具合に。「娘はこの日のために勉強をしてきました」


観てください、この画像。第13話はケリーことLaura Innesが演出をしているのだが、この画面左奥に映り込んでしまった人、Laura Innesじゃないの?


ファンはもちろん周知だが、第13話と第14話はNHK地上波では放送が自粛された。やはりルーシーのこの凄惨な場面を含めて、描写が過激だったのだろう。


第14話に入ってからは、ルーシーとカーターの治療がメインエピソードとなり、こちらのほうが見応えありです。ベントンは愛弟子カーターが刺されたので走ってきます。


エリザベスとロマノは懸命にルーシーを治療する。が、救えず。あと、この裏ではクレオが緊急の患者を救おうとベントンに助けを求めたり、色々あった。


Joel McKinnon Miller
患者の父親として第6シーズン第18話にて登場。Joel McKinnon Millerって「トゥルーマンショー」やら色々映画出演あり。見事な頭髪ですね。


Dakota Fanning
今やハリウッド・スターのダコタ・ファニングもERに出演。第6シーズン第19話。クレジット名がなければ気づかないかもだ。それくらい少しの出演。患者として運ばれてきたんだが、わりとしっかりしてる少女。


Troy Evans
いちおう。第1シーズンのほうでも書きましたが、Troy Evansは第6シーズン第21話から受付のフランクとして登場。この後ずっと安定して出演。


ほか、このシーズンではジェニー・ブレが降板する。第6シーズン第6話「わが道(The Peace of Wild Things)」にて、唐突にジェニーが降板。ジェニーはERに登場して早々にベントンと浮気。旦那からエイズをうつされて、それでもER勤務を続け、解雇されたのを不当だと争う構えをみせて復職。アンスポーの息子の面倒を見たりもあったが、後半は出番が少なかった。ロス先生の助手のようなことをやったらロス先生も去り、いよいよ居場所がなくなった感じだった。


エリザベスは第6シーズン第7話「栄光よ、さらば(Humpty Dumpty)」にて瀕死の患者を脅迫する。この患者が犯罪者で、拉致している女性の居場所を言わせるためであった。結果的にこの患者は救うのだが、その後ちょっとエリザベスと「羊たちの沈黙」的な面会を少しやったりした。


第6シーズン第10話「家族の問題(Family Matters)」で、第1シーズンで医療ミスを起こして逃げるように消えたデブ・チェンが帰ってきた。ジン=メイ・チェンとして。なんで名前が変わったんだろう。戻ってきてからもそこそこエピソードはあったが、それでも他レギュラーに比べれば報われなかったかもだ。可哀そうだが、主役の格ではなかったのだろうか。


第6シーズン第17話「命の選択(Viable Options)」では移植リストを巡ってのドタバタが目新しかった。その時の状況次第で移植が受けられなくなるのだということを知った。


同じく第17話では、クレオが忙しいあまりに薬を確認せず患者に渡してしまい、大変なことになる。これも目新しいエピソード。凄いと思うのは第6シーズンまで来ていながら、目新しい話のネタを繰り出せる脚本技術である。


第6シーズン第18話「天国への通知(Match Made in Heaven)」で、グリーン先生は父親の看病をしているのだが、いったいこの夕食の場面で何を食ってるんだと思ったものだ。どうもパン、肉、インゲン、ニンジンのようですが…味付けとかしてあるのかなあ。


第6シーズン第20話「ほつれたロープ(Loose Ends)」では、父親の最後をグリーンが看取る。これはこれで胸に迫るエピソードであった。このシーズンは全体的にはグリーン先生の印象は薄い。レギュラーが増えたのもある。


第6シーズン第21話「決意の日(Such Sweet Sorrow)」で、キャロル降板。このエピソードはジョン・ウェルズ謹製である。何かとポイントとなるエピソードは大体ジョン・ウェルズ登場だな。キャロルは結局ロスが良かったのね…という大団円。コバッチュに行くかと思わせておいて、やっぱり唐突にロスしかいないのよという感じでERを辞めて旅立つのであった。子供はどうしたんだ。で、よくわからん湖畔にてロス先生と愛を確かめ合う。この湖畔は何だ?


色々とあったが、シーズンフィナーレの第6シーズン第22話「危機(May Day)」にて、カーター君が事故の後のショックで薬物依存になってることが判明。異変に気付いたのはアビーだった。それまで誰も気づかなかった。


皆がカーターに立ち直ってほしいと思い、カーターを諭すがうまくいかない。ERを飛び出したカーターをベントンが追いかけ、カーターはベントンを殴るがそれでもベントンは更生施設に行こうと言う。このシーズンフィナーレは結構すごいエピソードだったと思う。第6シーズンはレギュラーが増えすぎた散漫はあったが、それまでのレギュラー陣の持ち味は存分に発揮されていた。

 

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