「ジェシー・ジェームズの暗殺」を観た。
2007年の作品。ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・レナー、ズーイー・デシャネル、サム・ロックウェル、アリソン・エリオットなど。えらく豪華な布陣である。ジェレミー・レナーやズーイー・デシャネルはブレイク直前。
原題は「The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford」である。Jesse Jamesをブラッド・ピットが、Robert Fordをケイシー・アフレックが演じる。
本作でケイシー・アフレックはアカデミー助演男優賞ノミネートに至るが、この映画は実際にはケイシー・アフレックが主役であろう。アフレック兄弟は恐るべしだなあ。あとサム・ロックウェルが実に良い感じで好演。
話のほうは、ブラッド・ピットの欺瞞とか猜疑心につきあわされる周囲の人物、という話であり、その後はケイシー・アフレックの末路という流れ。もともと義賊だか強盗だかで有名なブラッド・ピットに憧れて部下となったケイシー・アフレックがいかにブラッド・ピットを殺すに至ったかというドラマなんだけど、もうブラッド・ピットはいつ死んでもおかしくないなという感じで敵を作り、仲間を疑い、勝手に孤独になっているのである。最後は信じていたケイシー・アフレックに殺されるわけだが、ケイシー・アフレックだって信じていたかは怪しい。微妙な心理をブラッド・ピットもケイシー・アフレックも演じていたとは思うが、ケイシー・アフレックがやや抜きん出ていたように思う。
しかしアフレック兄弟は恐るべしだ。今後数十年活躍するのだろうなあ…
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