「スティーブ・ジョブズ」を観た。
スティーブ・ジョブズの半生を描いた作品。iPodを発表するシーンから始まるが、実際に描かれるのは学生時代からAppleコンピュータ創業、そしてAppleを追われるまでで、その後Appleに戻るところはざっくり追っておしまい、という感じ。ピクサーとかiPodの話は出てこない。Apple IとかApple IIとかを世に送り出すところがメインだろうか。
アシュトン・カッチャーがジョブズを演じ、ほかダーモット・マローニー、ルーカス・ハース、マシュー・モディーン、J・K・シモンズ、ロン・エルダード、ジェームズ・ウッズが出てくる。ロン・エルダード頑張るなあ。
本作は故人を冒涜する気など毛頭ないのだろうし、あと現在のApple信者を刺激したくないのだろう。なんだかずいぶんとマイルドな表現ばかりだなあという感じだった。もっとクリエイティブに厳しいんじゃないのだろうか、とか、経営に向いてなかったんじゃないか、とか、粛清はもっと血みどろだったのじゃないか、とか。色々と想像してしまう。
あとスピード感があまりなかった。Apple IやIIを発表するときって、ものすごいエネルギーが動いたのではないかと思うが、そこの部分が全然伝わってこなかった。いやーうまくいってよかったねという程度で、演者たちから鬼気迫るものがなかった。
あとヒロイン性はほしいと思う。
正直、アシュトン・カッチャー演じるスティーブ・ジョブズはそんなに魅力的なキャラクターじゃないのです。そこに華を添える要素はどうしても映画として必要だなあと思った。
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