「アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日」を観た。
わりと我が家ではスティーヴ・カレルの作品やジェニファー・ガーナーの作品は好んで観てるのではと思う。
本作は良くも悪くもディズニー提供のクオリティでして、うまくまとまっている作品ではあるが、どこかディズニーの限界を見た気にもなる。映画から吐き出される毒とか悪意の表現に限界があるのだなあと思わされる。スティーヴ・カレルにしたってジェニファー・ガーナーにしたって、もっと色々とやれるよなあという。
アレクサンダーというのは一家の次男で、この家族は父スティーヴ・カレル、母ジェニファー・ガーナーで子供が4人という大家族だ。スティーヴ・カレルは求職中で、ジェニファー・ガーナーは編集者。共働きだったからこそ現状はまだ裕福な住環境ではあるが、そろそろ何とかしないといけない、という状況。
次男のアレクサンダーはあまりぱっとしない少年なんだけど兄姉は充実。親も充実。しかしそんなある日、家族をとんでもないトラブルの連続が襲う…という話。
まあ全年齢対象のコメディです。際どいところはあまりない。安心して観ていられるが、なんか物足りなくもある。子供たちの学校環境に陰湿さがなかったり、母ジェニファー・ガーナーの職場トラブルが淡々としてたり。前述のとおり、これまでそんなに食うのに苦労してない人たちの話ってところにリアリティを感じられないところがあった。まあコメディにリアリティも何もあったもんじゃないが。
とんでもないトラブルの連続で、それでも最後は何とかなる「終わりよければ」のタイプです。エンドクレジットのほのぼのした感じが良かった。
ジェニファー・ガーナーはヒロインじゃなくなったのだなあと感じる作品です。ヒロインはBella Thorneということになるのだろうか。こいつに夢中になる長男は健気なもんだった。
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