最悪

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奥田英朗「最悪」を読んだ。

力作だと思った。すげー面白い、というほどではないけど続きが気になってどんどん読んでしまった。時間が許せばワン・シッティングタイプの作品だった。

主人公三人がそれぞれ最悪な追い詰められ方をしていって、やがて交錯する模様を描くのだが、その最悪っぷりがなかなかのもので、特に工場主はすごかった。なんかよくここまでやるなってくらい。

でも三人とも「最悪」という言葉を口に出さない。最後まで口にしなかった。三人を最後に追い詰めるヤクザだけ、「最悪」という言葉を口にした。この本の中に最悪という言葉が出てきたのはそこだけだったと思う。

そこに妙に感心した。

そうですね…お薦めですかね。読んでみたほうがいいと思います。
ちなみに、この本はブックオフで100円で購入。

最悪
奥田 英朗

邪魔〈上〉 邪魔〈下〉 マドンナ 東京物語 延長戦に入りました
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