タイムコード

「タイムコード」を観た。

Timecode

2000年の作品。脚本監督は「リービング・ラスベガス」のMike Figgisである。

最初から思いっきりビデオ画質で驚く。しかも画面が4分割。
しばらくして理解できるが、どうも物語の並行した感じを出したいようなのである。…と思ったら、どうもワンショットでやっているようなのである。…と思ったら、これ同時に4か所撮影しているようなのである。
といった具合に、えらく凝った仕掛けなのだ。

出演者も何だか豪華である。Xander Berkeley、Saffron Burrows、サルマ・ハエック、Glenne Headly、ホリー・ハンター、Danny Huston、カイル・マクラクラン、Leslie Mann、アレッサンドロ・ニヴォラ、Stellan Skarsgård、Jeanne Tripplehornといった感じ。どこかで見たような人がゾロゾロ出てくる。

ハリウッドの映画プロダクションか何かの会社の中と周囲で起きていることを同時に捉えている。制作のミーティングやったり試写をしたり、その周りで精神的に病んでる人、同性愛、不倫とか浮気とか、ドラッグ。そして地震。90分だかの長さをワンショットで、しかも4つのカメラで同時にやるわけだ。出演者たちはあっちのカメラにいたかと思えば場所が移動してこっちのカメラにおさまっていたりと、なかなか面倒くさそうなプロジェクトなのである。
そして地震が4回くらい起きてた。これはフィクションなのだろうが、どういう合図なのか4つのカメラで同時に起きている。あと、感心したのは電話。誰かが誰かに電話して、それでまた誰かに電話して、というところでお互いにぶつかったりせず、実にスムーズに繋げられていた。

ということで、仕組みというか作り、土台になってる試み自体は非常に興味深いものなのだ。4つのカメラでしかも本当のワンショットでやるというのは大変だろうし(結構カメラが映りこんでた)。
でも、非常にもったいないのは、物語性は希薄すぎであるということ。話はあってないようなもので、適当に街角の人物模様を眺めているような感じ。ダラーッとやるには90分余はあまりにも長すぎる。

なんかもったいない出来、という感じ。