「ゴスフォード・パーク」を観た。
前から気になっていた映画。ほほおアルトマン監督ですか。面白い率高い人だよな、と勝手に支持をしている。
観終わった感想としては、やはり面白かった。
これまでの同監督の中でもトップクラスに入るのではないだろうか。
これでもかという群像劇だ。おびただしい数の人が出てくるので、まずついていけなくなる。こいつ誰だったっけ?誰と誰がどういう関係なのだ?とぐるぐるしながら観ることになるのだが、むしろ途中からそんなことは関係なくなってくる。
気持良く丁寧な演出を楽しめる作品となっている。
殺人事件が起こる、というイベントが映画の鍵となっているかのようなジャケットだが、そういうのは割りとどうでもよくて、召使たちと主人の、使われる側と使う側のメリハリっつうかそういう面白さを楽しむ映画だと思うのだが。
静かに静かに収束していくのが心地よく、エンドロールのバックに流れるぼやけた背景まで、美しさをしっかり伝えてくれるな。「整った映画」というやつか。
しかしこれ、吹き替えで観たかったなあ。字幕しかないのである。多分「ER」とかと同じで、吹き替えだともっと情報量がすごくて楽しめたのではないだろうか。
うーん褒めすぎかなあ。どうにも万人うけする映画じゃないと思うので、観て面白くなくても文句を言わないように。
2001年(第74回)アカデミー賞
作品賞ノミネート
助演女優賞ノミネート(マギー・スミス)
助演女優賞ノミネート(ヘレン・ミレン)
監督賞ノミネート(ロバート・アルトマン)
脚本賞受賞
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