「クロッシング・デイ」を観た。
マーク・ラファロ、イーサン・ホーク。Brian Goodmanという人が自身の体験をもとに脚本化し監督もしているらしい。脚本陣にドニー・ウォールバーグがいて、ドニー・ウォールバーグは出演も。
子供のときから兄弟のようにいつも一緒で悪さしてたコンビが大人になっても最低で悪さをしててドラッグに女に強盗にという日々。
まともに働かずに、そういう悪行で子供とか家族を食わせている。喧嘩も絶えない。
子供時代から街の親分みたいな人に逆らえず、でもいい加減食っていけなくなってきて親分たちを無視して稼いで、それで捕まって収監されて、それで出所して働くかと思うようになったけど、一発逆転するために現金輸送車を襲う計画を持ちかけられて心が揺らぐ…といった感じに、わりとグダグダな世界をグダグダに描く。
いや、思いのほかしっかり作られていたとは思った。もっとB級なのかと思ってた。マーク・ラファロとイーサン・ホークの演技はとても自然であり、自然に底辺なのだ。この人たち追いつめられすぎですよ。
ドニー・ウォールバーグはわりと脇役すぎだった。もっと色々あると演劇的だったかも。
しかし本作は2008年の作品なのだが、アメリカでも限定公開、その後各国でDVDスルーが相次ぎ、日本では2013年になってようやく公開。すぐにDVDリリース。
なので、このときのマーク・ラファロはどちらかというと「帰らない日々」「ゾディアック」直後の、とても脂がのっている頃なのである。ようやく観られたというべきなのだろう。
意外にまともだった。わりとお薦め。
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