デビルズ・ノット

デビルズ・ノット

「デビルズ・ノット」を観た。

Devil's Knot

これは「ウェスト・メンフィス3」事件を題材にしたものである。この作品を観るまで「ウェスト・メンフィス3」事件についてよく知らなかった。

ざっくり言えば、1993年アーカンソー州ウェスト・メンフィスにて当時8歳の少年3人が行方不明となり、捜索の結果虐殺死体で発見された。そして当時ハイティーンの3人が容疑者として捕まり、あっというまに有罪判決を受けたというもの。
この事件について冤罪ではないかという意見がずっとあり、収監から18年経って容疑者の少年たちは司法取引に応じて釈放された。真相は謎のまま。

本作はあくまで冤罪よりの視点で描かれる。なので警察が見落とした証拠などが断片的に描写され、真実に辿り着けなかった模様や冤罪が仕立てられていく様が綴られる。容疑者たちは悪魔崇拝しててヘヴィメタル聴いて怪しいという偏った視点とか、容疑者の一人が知的障害なのに長時間尋問されて自白強要されてたりとか、事件と同時期に血まみれの黒人がレストランのトイレに篭ってたりとか、その証拠を紛失したりとか。

事件に疑問を抱いた弁護士のコリン・ファースが独自に調査していく。惨殺された少年の母がリース・ウィザースプーン。義父がアレッサンドロ・ニヴォラなのである。

独自の調査の結果では、少年の義父がかなり怪しくなる。しかも演じるのはアレッサンドロ・ニヴォラなのだ。この作品は冤罪視点で描いているのでどうしても別の犯人説に傾いている。そして演じるのがアレッサンドロ・ニヴォラというのはかなりミスリードだと思いました。言ってしまえばかなり怪しいのは確かなのですよ。しかもアレッサンドロ・ニヴォラですからね。普通の父親の仮面をかぶりながら、裏ではベルトで折檻してそうな、もうそういう雰囲気たっぷりなのです。あれはずるいし、しかし映画的である。

とにもかくにも真実な謎ながら、死んだ少年たちの冥福を祈るのみだ。そういう終わり方(少年だけが真実を知っている)も余韻を残していたが、しかし事件は凄惨すぎますからね。

 
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