フィリップ・K・ディック「戦争が終り、世界の終りが始まった」を読んだ。
これは前に読んだことがある。
数ヶ月前、つくばに行ったときの話のなかで、つくば市の図書館で「10年くらい前に読んだ本で、どうしてもタイトルと作家が思い出せない本(でも装丁は何となく覚えてる)」を探したかったんだが図書館が閉まってたことは書いた。
つくば市の図書館で借りた本で、装丁もなんとなく覚えてるんだけど…という本。
面白かった記憶はあるんだけど、タイトルは忘れてしまったので調べようがないというやつだ。
で、この前ふとしたことから発見したのだった。
フィリップ・K・ディックの著作リストに「戦争が終り、世界の終りが始まった」というタイトルを見かけたとき、「これ何となく覚えてるぞ何だっけ…?」と調べて、それで装丁を見て「あ!これだ!」と。
マッコイ・タイナー・トリオの「Bon Voyage」という曲だって、同じように10数年の隙間を埋めたものだし、なんかつくづく不思議だ。
芥川龍之介の「芋粥」じゃないですけど、何が大事かわかんないものだ。自分自身にとっても。
で、読んでみた感想としては、確かに面白い作品ではあったけど、どうしてこれが10数年も引きずったのかと思わずにはいられないくらい、普通の面白さでした。
(正直なところ、これより面白い本はいくらでもあった)
いや、面白かったんですよ。
もうこの本は捨てないで保存するだろうし。
でも普通の面白さだったんだよなあ。