「おとなのけんか」を観た。
ロマン・ポランスキー監督作。出演はジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、ジョン・C・ライリー、クリストフ・ヴァルツの4人。他にも子供たちや電話の声とかの出演はあるが、基本はこの4人だけ。
80分。非常に短い映画だった。まあほどよいボリュームじゃないですかね。
子供の喧嘩があって、それについて話し合うためにそれぞれの両親が集まったという設定。マンションの一室で終始話は進む。どうも舞台劇っぽいなあと思ったら果たしてそうである。戯曲を元にしているようだ。
帰りそうで帰れない大人たちがいて、何とか80分の芝居が成り立っていると思った。
お互いに感情をぶつけあうが、やはり80分のなかでそこまで豹変するのはドラマならではである。4人とも実に達者ではあるが、なかでもジョディ・フォスターはずば抜けていたように思う。えらく老けたなあとも思ったが。エキセントリックな不安定な演技は貫禄じゅうぶんである。
ほんと小粒って感じの作品。ロマン・ポランスキーはこんなのも撮るんですね。悪くはないが、フツーの映画だ。
何でロマンポランスキーはアメリカを舞台にした作品を撮るのだろう。アメリカに帰りたいのだろうか。
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