雫井脩介「犯罪小説家」を読んだ。
やっと来た新作。
文学賞を受賞した小説家。その作品を映画化しようという話になって起用された新進の作家監督。ネット自殺を追っていたフリーライターの女性。これらが絡み合う話。
どんな映画にしましょうかという話が延々続いて、正直途中まで辛かった。えらく面白くないなあと不思議になった。
終盤になって急にエンジンかかってきて(小説家とフリーライターが議論し始めるところなんて、実に雫井節ぽい)、それでクライマックスのへんまで、これはリドルストーリーかなあと思わせておいて、あの結末。
ちょっと散漫な印象。とにかく途中までは詰まらない。あの作家監督の造詣が明らかに失敗な気がする。