「リセット」を観た。
ミラ・ジョヴォヴィッチ、ビル・プルマン。2011年の作品だが、なんとファムケ・ヤンセンの初監督脚本作なのである。
しかしこのDVDジャケット写真は無いよな…これで「リセット」という邦題がつくと、なんだかスリラーのようなホラーのような、そういう映画を想像してしまうよ。
実際は全然違う話。
ミラ・ジョヴォヴィッチは粗雑な詐欺師で、わりと場当たり的に生きてる。でも息子を溺愛。あるときビル・プルマンがその息子を車で轢く事件が起こる(大事には至らない)。そしてミラ・ジョヴォヴィッチは色々あって捕まってしまい、刑務所へ。ビル・プルマン夫婦はリッチで息子を引き取る。出所してきたミラ・ジョヴォヴィッチはまじめに働こうとするが、底辺から這い上がれるかはわからない。そして愛する息子のためを思うと、意地になって自分で育てるよりもリッチな夫婦に引き取ってもらうほうがいいのではと悩む…みたいな話。
スリラーでもなんでもない。
ファムケ・ヤンセンの手腕やいかにということでいけば、正直なところ面白みはなかった。ファムケ・ヤンセンも出演くらいしてもよいのに。
ミラ・ジョヴォヴィッチは頑張ったと思うので、演出面で「フローズン・リバー」みたいな追い詰められ感がもっと出るとよかったのだろう。ファムケ・ヤンセンも他の人に監督させたほうがよかったのではないか。
しかしこのDVDジャケットは無いなあ。
原題は「Bringing Up Bobby」で、おそらくキャサリーン・ヘップバーンの映画「Bringing Up Baby」を由来としてるのではないか、と、知ったかぶりをしてみるのであった。
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