「グレート・ディベーター 栄光の教室」を観た。
デンゼル・ワシントン監督。フォレスト・ウィテカーとの共演である。話題になりそうなものだが…実は2007年の作品。
実質の主役であるディベーター生徒を演じるのがデンゼル・ウィテカーという役者なのはややこしすぎだ。
こういうのがあったんですねえ。
面白かった。面白いというと語弊がありそうなシーンがたくさんあるのだが、いい映画だと思った。
舞台は1935年のテキサスで、それはそれは相当に人種差別が強い地域である。リンチとかありえないよなあ…
黒人学生に誇りを持たせるために熱血教育者デンゼル・ワシントンはディベートで俺たち頑張るんだとか言い出して選抜メンバーで有名白人学校へ戦いを挑む。
つくづく1935年という舞台が驚異的なのです。なんか映像にはなってないけど、もっとえげつない差別があったんだろうなと思ったり。
最後の宿敵ハーバード大を相手にするまでになるディベートチーム。実はディベート能力凄かったんだねというプロセスはわりと省略気味なので、ディベート好きが観るには物足りないかも。そもそもディベートの面白さやエッセンスがあまり描かれないし。差別の現状にスポットをあてているので、肝心のディベート合戦の面白さが薄い。そこに目をつぶったとしても、全体的には力作だと思う。
フォレスト・ウィテカーって、何ていうか獰猛なんだよなあ。佇まいが。
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