家族の庭

「家族の庭」を観た。

マイク・リー監督。2010年の作品で、アカデミー脚本賞ノミネート。
出演者はちょっと誰が誰だかわからない。

マイク・リーといえば、先日の「ハッピー・ゴー・ラッキー」のエンラハーではちょっと退屈な作品を作るやつだなあと感じたものだが、この「家族の庭」は、それよりかは随分とドラマ要素満載だった。やっぱりドラマ要素必要だと思ってるんじゃないか?

ある初老の夫婦がいて、この夫婦は地質学者の夫とセラピストの妻で、レンタル農場で農作業が趣味で、夫婦仲もよいし息子とも良好だし、何も問題がない感じ。そこに夫婦の友人である中年女性がちょくちょく出入りしている。この中年女性は車を買えば安物買いの銭失いだし、なぜか初老夫婦の息子に年の差を超えて恋心を抱くし、酒を飲みすぎるし、精神的に非常に不安定なのである。
映画は全編に渡り、うまくいってる初老夫婦とうまくいかない中年女性を対比し続ける。とにかくコミュニケーションがうまくできず堕ちていくだけの中年女性をずっと見続けており、実は残酷な映画なのだ。初老夫婦も何か助けるかといえば助けないし(現実ってそういうもんだろうというのも、わかる)。

最後なんか特にそうだが、この中年女性が何か向上していくきっかけを得てるのか得てないのか微妙なところで唐突に終わるのだ。もしかしたら、ここから発起して回復するかもともとれるし、明日には自殺してるかもともとれる。凄く凄く微妙なところでブツッと終わるのは衝撃。

面白かった?と聞かれたら、面白くなかった。暗かったし。でも力作だった。マイク・リー監督作は脚本が特になくアドリブ中心でつくりあげるらしいのだが(本当か?)、それはムラが出るだろうなと思ったし、撮り直しや編集が効く映画においてアドリブ中心って何の意味があるんだろうとは思う。そこで勝負したいなら演劇をやりなさいよとか…まあ演劇も脚本はあるだろうけどね。

 
2010年(第83回)アカデミー賞
脚本賞ノミネート

 
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