悪党に粛清を

悪党に粛清を

「悪党に粛清を」を観た。

The Salvation

西部劇での復讐劇。ところが出演者はほとんどアメリカ人じゃない。主演はマッツ・ミケルセン(デンマーク)、ヒロイン的にエヴァ・グリーン(フランス)、葬儀屋兼市長のジョナサン・プライス(イギリス)、保安官のダグラス・ヘンシュオール(スコットランド)、マッツ・ミケルセンの兄にミカエル・パーシュブラント(スウェーデン)、悪役をジェフリー・ディーン・モーガンが演じ、彼が唯一のアメリカ人だ。監督もデンマークの人で、本作はデンマークとイギリスと南アフリカ共和国の合作なのである。

なぜ西部劇なのに…と思ったものだが、嫁が「でも西部劇の時代には外国人ばかりだったわけでしょ。先住民しかいなかったのだから」と言う。それもそうか。

とにかくデンマークの星ことマッツ・ミケルセンの主演だ。がっつり復讐の話だ。邦題に凄みを感じる。
マッツ・ミケルセンはアメリカに兄と渡り暮らしていて、7年後にようやく妻と子を呼び寄せた。久々の感動にじわじわするマッツ・ミケルセンだったが、馬車に同乗した男たちが悪党で、マッツ・ミケルセンの妻を狙われて脅され、馬車から落とされる。追いかけて悪党を射殺するが、妻と子は死んでいた。
この悪党が街を支配しているジェフリー・ディーン・モーガンの弟で、激怒したジェフリー・ディーン・モーガンは街からの集金額をアップして締め上げる。誰も彼に逆らえない。マッツ・ミケルセンと兄は保安官に捕えられ悪党に引き渡され…という話。

ジェフリー・ディーン・モーガンは「タイム・トゥ・ラン」で劇痩せしてて驚いたが基本演じてるのは善人側が多い。こんな悪党をやるのだね。でも悪党に徹しきれていなかったような。
マッツ・ミケルセンはもう復讐したら恐ろしそうな顔をしている。最後の最後は凄かった。エヴァ・グリーン(しゃべらない)の立ち位置がミステリアスであったが、相変わらずの眼力だ。ジェフリー・ディーン・モーガンでも御するのは難しいことだろう。

好演はマッツ・ミケルセンの兄を演じたミカエル・パーシュブラントだと思った。あまり救いのない話ではあるが、カタルシスを感じたいならぜひ。
しかしとんでもない時代があったものだ。ここを生き延びて子孫に繋げて今があるのかと思うと。

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