ナイトクローラー

ナイトクローラー

「ナイトクローラー」を観た。

Nightcrawler

これまで脚本家(「ボーン・レガシー」など)として活躍してきたダン・ギルロイが脚本兼初監督となった作品。ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ、ビル・パクストンが出演。

面白かった。アメリカの深い闇のひとつにまたスポットライトがあたった。
ジェイク・ギレンホールは生活が困窮してフェンスを盗んでスクラップ工場に売りに行っている。あるとき、交通事故現場にカメラを担いで急行し、「良い場面」を収めてテレビ局へ売る男たちを見た。彼らの真似で自分も始めてみて拙いながらも、今を変える何か=きっかけを見つけ出していた。…という話。

ジェイク・ギレンホールはやがてエスカレートしていって、倫理観の欠如した行動をとったり、相棒が邪魔になってきたら死ぬように仕向けたり、常軌を逸した行動が目立つ。しかし彼の撮る場面はテレビ局にとっておいしいものであり、ジェイク・ギレンホールのビジネスは軌道に乗る。

なんか、どこかおかしい男、というのを非常に達者に表現していたと思う。ジェイク・ギレンホールの本作での演技はアカデミー賞ものだと思うが、ノミネートされず。ただし脚本賞はノミネート。

面白かったね。決してヒーローではないし、ひとつひとつは褒められた行動はしていない男なんだけど、どうもカメラでショッキングな最前線の現場を収める執着心とか、演出力とか、交渉とか、天職じゃないかという場所を見つけたときの行動力をぐいぐい見せてくれた。こういう世界があるのかと空恐ろしくなった。

2014年(第87回)アカデミー賞
脚本賞ノミネート

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