「父、帰る」を観た。
ロシアの映画だ。ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を獲っている。出演者の一人が撮影後に亡くなっているというのは、後で知ることである。嫁が「面白そう」と借りてきた。面白そうか??
出演者は少なく、ロシア映画界では有名なのかもしれんがちょっと存じ上げない。主人公は少年(弟)であり、少年(兄)と母といるところに唐突に父が帰ってきて話が始まるのだ。
映画の冒頭で弟と兄がひたすら道を走っているところあたりから、もう映画って感じがバシバシしてて、父が突然に帰ってきて謎すぎるし、中盤終盤まで緊張感たっぷりで観られるのです。
最後があまりにもあっけなく、そこが尻切れ。でも全編に渡って緊迫してた。いったいどいつもこいつも何がしたいんだ、という気持ちにもなる。実に全体的にザ・映画。
こういう作品があるとは知らなかった。力作だとは思うが、まあ…エンターテインメントではないですね。ロシア映画おそるべし。原題は「Vozvrashchenie」で、何て読むのかもわからない。
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