ビター・ブラッド

雫井脩介「ビター・ブラッド」を読んだ。

実に、実に、雫井脩介っぽくない作品だった。
刑事小説というか警察小説というか、何ていうんだろうデカ・ザ・ハードボイルド?

黒幕が身近にいて、犯人は誰だ的な。
それで主人公二人が親子で反目しあいながら解決に向かう。

文体が軽いのだ。
もういたるところで笑かそうという意図が見え隠れて、実に雫井脩介っぽくない。

これまでの作品で必ずどこかにはあった、ヘビーな、畳み掛けるような場面は一切ない。
読んでいて、荻原浩っぽいなあと思った。
もしかして俺、荻原浩の本を読んでるんじゃないんかな、と疑ってしまった。

それくらい、雫井脩介っぽくない本。

 
面白いかどうかといえば、面白くなかった。
ちょっと笑えたけど。

 
でも、雫井脩介の新作を本当に本当に楽しみにしていたので、残念です。
どこへ向かおうとしてるんだか。