石持浅海「BG、あるいは死せるカイニス」を読んだ。
前から題名が気になっていたが、読んでなかった。
読んでみると、なるほど石持浅海クオリティである。
女性社会で、男性はすごく少ない。女性が途中で男性に性転換することでかろうじて人類が存続できてる世界。
ときどきあるが、このような(パラレルワールドとも違うか)仮想世界で、物語が進行するのだ。もしもボックス小説という感じだ。
女性が性転換することに大きな秘密はなくて、それが当たり前となっている世界。その設定のうえで、ミステリー。
風変わりだ。
そしてミステリー部分も、石持浅海クオリティ。
皆が人道的で、理系にディスカッションがあって、物語が解決していく。
変わった作風だが、ほとんど読んでいることを考えると嫌いじゃないのかもしれない。
あっという間に読めて、暇つぶしになった。