「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」を観た。
なかなかのものでした。
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ドン・チードル。
ショーン・ペンがタイトルロールなのだが、これ2004年の映画なのだが、なぜにリチャード・ニクソン暗殺の頃の話をやるんだろう…9.11?あれは少し前だしなあ。
ナオミ・ワッツが金髪じゃなくて、売れてない頃なのかと思ったがそうじゃない。「21g」の共演組が直後に再び、というやつだ。あれも面白かったが、これも面白かった。
確実に格差社会が進むアメリカで、ドロップアウトしたショーン・ペンが何をやってもうまくいかず、やがてリチャード・ニクソンを暗殺しようと目論むわけだ。このプロセスをじっくり追う映画。
観てて「ああ、これは『タクシー・ドライバー』再びだなあ」と思った。
主人公は何をやってもうまくいかないんだが、でも観てて思うのは、最初の家具のセールスを頑張ってやるべきなのだ。「嘘をつくのは嫌だ」とか「社会が間違ってる」などと言いながらセールスがうまくいかないのは、やはり屁理屈だと思う。あれだけチャンスがありながらうまくいかないっていう演出も、ちょっとどうかと思うときもあった。
この映画、レオナルド・ディカプリオとかアルフォンソ・キュアロンとかが制作にいるのか。どういうわけだろう。監督は無名の人っぽいが、このあと特に注目されているわけでもないようだ。これもどういうわけだろう。
それにしてもショーン・ペンの鬼気迫る演技ってやつですか。これはどの映画もそうだからタイプキャストとも言えるが、「ミルク」といい、ショーン・ペンのところにこういう作品が寄ってくるっていうのがすごい。
最後の最後のシーン、やられた。びしっと締まった。
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