ロスト・ストーリー

ロスト・ストーリー

「ロスト・ストーリー」を観た。

オムニバス。豪華キャスト。
それで予告編が、とても煽る(なんか壮大なサスペンスのような)。

 
ロスト・ストーリー予告
こんな風に。

 
期待してしまうというもんです。

しかしとんでもない作品だった。非常に出来の悪いアメージングストーリーだとか世にも奇妙な物語と想像してもらえれば。
話として成立すらしてないのもある。
 
最初、観終わったときに「これは何か大事なことを見落としてるんじゃないだろうか?」と不安になった。
もしかしてこれが世の中で高評価だったりしたら、どうしよう…と不安になった。(幸いにも、そういうことは無いようであるが)

 
それでも、何か作品間に隠れた繋がりとかあるのか?ほんと何か見落としてる?てな感じで気になって、それで調べてみた。

 
すると、オムニバスでありながらそれぞれの作品はバラバラに作られており、はじめからオムニバス志向でなかったようである。各監督が超短編・短編として作ったものを、意味も無く寄せ集めた結果ではないのか…?という雰囲気。
しかも本国リリース版と日本版では、収録されている作品が違うようなのである。

 
ロスト・ストーリー(原題は”Stories of Lost Souls”)
ロスト・ストーリー/タイトル
このオムニバス作品自体は、2005年発表。

 
“The Same”
The Same
監督Mark Palansky、主演はJosh Hartnett…って嘘。ジョシュ・ハートネットは主演じゃない。ちらっとしか出てこない。そのちらっと出演の顔をジャケットに持ってきて主演とは、かなりあざとい。うさん臭さ全開だ。
アパートで、小人が美女に恋をして、身長がほしくてジョシュ・ハートネットの足を切断して、という…とんでもない話だ。台詞なし。10分くらい?2001年発表の作品のようです。ジョシュ・ハートネットは「パール・ハーバー」や「ブラックホーク・ダウン」よりも前の頃か。
アメリカ版にはこの”The Same”は収録されていない模様。なんでだ?

 
“Euston Road”
Euston Road
監督Toa Stappard、主演はPaul Bettany…ありゃポール・ベタニー出てきたよ。
またこれも短い。そしてなんだろうこの映像。テレビ?もう映画を観てるって気分にならなくなってくる。まあポール・ベタニーが詐欺師のようなことをやる一幕ですが…どうってことない話だなあ。CM観てるような。
2004年発表のようです。なんと「ビューティフル・マインド」「マスター・アンド・コマンダー」の後、「ファイヤーウォール」「ダヴィンチ・コード」の前。良くこんなの出るもんだ。本当かなあ。撮ったのはもっと前なんじゃなかろうか…

 
“Standing Room Only”
Standing Room Only
監督Deborra-Lee Furness、主演はHugh Jackman…いや別にヒュー・ジャックマンが主役ってわけでもないな。監督は、ヒュー・ジャックマンの奥さんだそうで。
満員御礼のショーで、立ち見席を獲得するために人が並んで、まあそこでの物語。…これまたサイレントで、結末もそんなたいしたもんではない。それよりもメアリー・エリザベス・マストラントニオが出てきてびっくり。「アビス」のとき31歳、ここでは46歳。…無常であるなあ。

 
“Supermarket”
Supermarket
監督・主演はIlleana Douglas…ああ良くみるねえこの人。「グッドフェローズ」「ケープ・フィアー」「ゴーストワールド」ね、ああそうそう出てた出てた。イレーナ・ダグラスっていうんだ。監督もやるんだ。
2004年発表作品だが、アメリカ版には収録されてないようです。
さて、この”Supermarket”は面白かったのです。良かった。うまいなと思った。なぜかスーパーでイレーナ・ダグラスとダリル・ハンナが本人役で働いてて客が驚いたり、店長はダリル・ハンナがサボってると怒ったり、ジェフリー・ゴールドブラムがこれまた本人役で客としてやってきてイレーナ・ダグラスに「何やってるの?」と聞くと「ここで働いてるの」という会話したり。
それでみんなで最後は歌を歌って。わけわからん。
でも面白かった。この「ロスト・ストーリー」を観て、唯一の収穫はこれだと思う。

 
“New Year’s Eve”
New Year\'s Eve
監督Colin Spector、主演はKeira Knightley…これも別にキーラ・ナイトレイは主役じゃない。2002年発表の作品。
しかしキーラ・ナイトレイは若いな。17歳かこのとき。
話は…もうなんのこっちゃなんだけど、大晦日にパーティに来た男が、未成年のキーラ・ナイトレイと話をしてるうちに追い出される…ってそれだけの話。ストーリーはどこへ行った?と思わせる。

 
“Bangers”
Bangers
監督はAndrew Upton、主演はCate Blanchett…ケイト・ブランシェットの一人芝居みたいなもん。監督は旦那だそうです。
1999年発表の作品。えらく前だな。
一人芝居っていうか…ケイト・ブランシェットが母のために料理を作るんだけど飲みながらやってて、そもそもこの人もおかしい感じでイッちゃってる。ラリってるのかもしれないけど。
それで料理を作り終わるころに、ダークにおしまい。
まあ達者かもだが…ホームビデオじゃねえかって気がしないでもない。

 
“A Whole New Day”
A Whole New Day
監督はWilliam Garcia、主演はJames Gandolfini…これは画質が良いな。映画っぽい。1999年作品か。
主役のジェームズ・ガンドルフィーニって誰?どっかで観たなあ…ああ、「クリムゾン・タイド」の!へえ「The Sopranos」というドラマ主演でゴールデン・グローブ賞やエミー賞を獲ってるとのことだ。すごいじゃないですか。
話は…さんざん飲んで帰宅して目が覚めたら女房が出ていったと。でも女房は出て行ったわけじゃなくて…の勘違いネタ。たいしたことない。
ジェームズ・ガンドルフィーニは達者っぽいなあ。ちょっと短編で達者なのかわからんが達者っぽいところまでは感じた。

 
あと、日本版は未収録になった作品で”Sniper 470″というものがあったらしい。Billy Boyd主演。なぜ外されたんだろう。権利の問題でしょうか。

 
しかしまあ、こんな風に長々と解説してしまうと、面白かったんじゃないのか?と勘ぐられそうで怖いけど。
はっきり言って、ひどかったです。観てはいけない。
“Supermarket”は面白かったけど。

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