「フィフス・エレメント」を観た。
リュック・ベッソン脚本監督。1997年の作品。
主演はブルース・ウィリス、ヒロインはミラ・ジョヴォヴィッチ、悪役にゲイリー・オールドマン。他にイアン・ホルムとかクリス・タッカーとか。
キャスティングについては、まあ当時の勢いとしていい感じの素材が集まってますよねって感じである。けっこう奇抜なクリエイティブが全編漂い、キャスト陣の装いや風貌にもかなり現れる。
良く言えば時代を先取りした感を醸し出している。しかし20年近く経つと、あらゆる表現が古臭く安っぽく見えなくもない。
実は「フィフス・エレメント」って初めて観たのです。公開当時から、もちろん存在は知っているしゲイリー・オールドマンは注目株だった。だから期待作だったはず。でも観たことなかった。
食わず嫌いの理由は、やっぱりリュック・ベッソンであることなんだろうと思う。もちろん「レオン」の後ですしね。観てもおかしくないんだが…何でだろう。
ちょっと考えてみたが、ティム・バートン臭っていいますか…「バットマン」「シザーハンズ」みたいな…手作りセットとコスチューム感が強い作品て好きじゃないのかもしれない。「フィフス・エレメント」もかなり手工芸みたいな雰囲気が強い。マンガロワ人なんてなあ…あれ着ぐるみだよね。ああいうので「Oh! これは最高だね」となったのかよ。
本作は娯楽作品としてかなり高い評価のようです。
俺は正直言うと、まったく楽しめなかった。手作り感とかラフさ加減とか、冗長なおしゃべりとか、愛こそはすべて的なスペースオペラは、だいたいがダメだ。良い作品もあるだろうが、たいていはダメでして、そのダメなところが凝縮されたのが「フィフス・エレメント」なんだと思う。