「クルーシブル」を観た。
なんか歴史ものか大河っぽい感じが苦手で、今まで観ないでいた。
ウィノナ・ライダーがダニエル・デイ=ルイスと愛欲に溺れる感じなんかなあ…という先入観。DVDジャケットには「あなたが欲しくて体が疼く…」なんて、とんでもないことが書いてありますよ。
観てて、途中で「ああ、これはセイラムの魔女狩りの話かあ」と気づいた。
セイラム魔女裁判 – Wikipedia
200名近い村人が魔女として告発され、19名が処刑され、1名が拷問中に圧死、5名が獄死した。無実の人々が次々と告発され、裁判にかけられたその経緯は、集団心理の暴走の例として著名である。
17世紀のアメリカはマサチューセッツ州セイラムで起こった魔女狩り事件だ。
詳細は知らないけど、とんでもない事件だったらしい。しかし今から300年以上前の事件が、詳しく記録が残ってるとか、すごいことですよね。
10年以上前の映画なんで、ちょっとウィノナ・ライダーの演技は痛いものがある。…が、ダニエル・デイ=ルイスの演技は素晴らしかったですね。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でも凄いものがあったけど、この「クルーシブル」での演技はもっと凄い。本当に、役が乗り移ってるようで鬼気迫るというのはこういうことだなと思った。正直、演技で胸に迫るものがあったのも久しぶりで、びっくりしましたよ。
だけど映画自体は、(話が話なので)後味はかなり悪い。
むしろ、よく映画化したなあと思います。
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クルーシブル [DVD] ウィノナ・ライダー, ニコラス・ハイトナー by G-Tools |