「チョコレートドーナツ」を観た。
ゲイのカップルがダウン症の少年を引き取ろうとするも世間の目や頑固な法制度が立ちはだかるといった作品。
主人公Alan Cummingはこれまでもたくさんの映画で渋い役どころや怪演をみせてきた人。実社会でもゲイ。
パートナーのGarret Dillahuntは「ER」でサマンサ(サム)の夫を演じ(途中でキャスティング変更となっていて二代目)、サマンサに撃たれた。それ以来ちょいちょい見る。
そうですね、面白かったか面白くなかったかといえば、面白かったほうでしょう。心もあたたかくなりました。融通の利かない判事のフランシス・フィッシャーにやきもきしました。でも感動したかというとそうでもなかった。
主人子のドラァグクイーン生活に魅力が感じられないかと思った。パートナーは検事で、こいつの奮闘で裁判も良い感じに進む。実際のところこいつがいなかったらどうなってたんだという場面が多かった。
主人公は自由人でもあるが不意に責任も芽生えている。もちろん少年マルコを愛しており使命感もあるのだろうが、それって本当に大変なことだと思うので何重にもチェックがなされるのだろう。本当にやれるのかこいつ?というところで、観客としてもまだ不安になるような主人公だった。そこがなあ。
世の各賞にて賞賛された本作だがアカデミー賞ではかすりもせず。せつない。
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