捕われた女

「捕われた女」を観た。

2015年の作品だ。Amazonプライムで観た。ケイト・マーラとデヴィッド・オイェロウォ主演。
どちらも既にスターになっている。しかも本作はデヴィッド・オイェロウォは制作も兼ねている。しかし日本では劇場公開されずにネット配信だ。

事実に基づいた話ということで、裁判出廷のため移送されてきた容疑者デヴィッド・オイェロウォが銃を奪って人殺ししながら逃亡。ケイト・マーラを監禁して、そして投降に至った話だ。映画の説明文によれば、ある書籍に救いを求めただの、信仰心が試されて救われただの、何か嫌な予感すら漂う。
これはどうも宗教礼賛映画の類ではないのかというやつだ。

しかしその書籍というのは「人生を導く5つの目的」という本なんですが、これは冒頭で麻薬依存症に苦しむ人たちのグループセラピーに出席したケイト・マーラが「これ読むといいわよ」と薦められた本で、たまたま監禁の舞台となるケイト・マーラの家にあっただけでケイト・マーラ自身も傾倒しているわけでもない。ただ、その本を朗読するくだりがあり、そこで何か犯人側に自戒させるものがあったということなのだろう。
でも映像からはよく伝わってこなかった。

ケイト・マーラは信仰心が特別厚い薄いというものでもない。そんな宗教礼賛でもなかった。冒頭からのデヴィッド・オイェロウォの逃亡シーンの数々が、ややポテンシャル高いねと思わされるが、自分で制作やってるからなあ。

ただ驚きだったのはエンドロールだ。突然テレビ番組の映像が流れる。監禁された実の本人と、書籍の著者が会って感動!!みたいなシーンが流れるのです。あと犠牲になった人たちの写真も出てきて追悼とか流れるのだ。

これは何がやりたいんだ。そう思った。
まるでさっきまでの映画が再現ドラマであるかのようだった。これはまさか書籍の作者によるプロモーションなのかと思ってしまった。
本作は原作が監禁された女性の執筆本で、監督は80歳過ぎて誰なんだのジェリー・ジェームソンという人、脚本はこれまた誰なんだのブライアン・バードという人。製作費なんと200万ドルという超々低予算である。マジか。

ちょっと2015年の作品とは思えないような作りだったし、ケイト・マーラとデヴィッド・オイェロウォという旬な起用も大空振りになってしまっている。残念な仕上がりだと思った。これ観るくらいなら、デヴィッド・オイェロウォが出演した「インターステラー」かケイト・マーラが出演した「オデッセイ」が良いと思います。SFなので本作とはジャンルすら異なりますけどね。

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