グラン・トリノ

グラン・トリノ

「グラン・トリノ」を観た。

クリント・イーストウッドの最後の主演作かもしれない、という作品。もちろん監督。
各方面から聞こえてくるのは絶賛の嵐である。これを観た人がみんな「素晴らしい映画だ!!」と言っている。

あえてそこに切り込むのはどうかと思うが、俺は正直に、観終わって「なんだこの映画は?」と感じたのでした。
面白くもなかったし、感動もしなかった。

映像は良かった。メリハリきいて、実に映画っぽい映像。あれくらいコントラストきいてるほうが雰囲気あってよい。
でもそれくらいかなあ。役者も別に惹かれないし(クリント・イーストウッド含めて)、話も。まあエンドクレジットは綺麗でしたが。

異文化との交流とか、小さな復讐とか、もう使い古しも使い古しだと思うのです。まず共感を呼ばない。この話のどこをどう見れば、クリント・イーストウッドを応援できるのかって話だ。戦争体験とか銃社会とか、病んだ暗部にメスを入れるわけでもないんだ。ちょっとしたコミュニティが出来て崩壊していくような趣もあるが、それだって使い古しである。

これが日本映画で、クリント・イーストウッドだけ日本人の役者で、それで出来上がってたら、なんとなく納得なのだろう。「ああこんな映画いくらでもあるのにいまさらこれか」みたいなね。だけど、あちらの国でこれですか、と。

クリント・イーストウッドはこの作品で役者としては引退を表明してて、そんな売りまで仕込んでおきながら、この映画はアカデミー賞のノミネート全滅であったのだ。その事実をどうとるか。

なんというかなあ、「グラン・トリノ」の好評な意見しか目にしないので、ある意味怖いんだよなあ。
みんな本当にこれ面白いと思ったのかよっていう。

関連記事

アメリカ、家族のいる風景 「アメリカ、家族のいる風景」を観た。 もしかしてヴィム・ヴェンダース監督の作品というのを初めて観たのかもしれない… 脚本家、俳優でもある...
ボンテージ・ポイント 「ボンテージ・ポイント」を観た。 2007年発表の作品。日本では劇場未公開で、2008年にリリースされた。同時期の「バンテージ・ポイント」...
エネミー・ライン4 ネイビーシールズ最前線... 「エネミー・ライン4 ネイビーシールズ最前線」を観た。 このシリーズは3まで観ているが、別に連続性のあるものではないので過去作を観てようが...
沈黙シリーズ/TICKER 「沈黙シリーズ/TICKER」を観た。 スティーブン・セガール、トム・サイズモア、デニス・ホッパー。 よくよく考えてみると、意味のわから...
タイムコード 「タイムコード」を観た。 2000年の作品。脚本監督は「リービング・ラスベガス」のMike Figgisである。 最初から思いっきり...
マチェーテ・キルズ 「マチェーテ・キルズ」を観た。 「マチェーテ」の続編。 まったくもう、続編なんて作るなよ…というのが正直な気持ち。前作も少しも面白くなか...