グラン・トリノ

グラン・トリノ

「グラン・トリノ」を観た。

クリント・イーストウッドの最後の主演作かもしれない、という作品。もちろん監督。
各方面から聞こえてくるのは絶賛の嵐である。これを観た人がみんな「素晴らしい映画だ!!」と言っている。

あえてそこに切り込むのはどうかと思うが、俺は正直に、観終わって「なんだこの映画は?」と感じたのでした。
面白くもなかったし、感動もしなかった。

映像は良かった。メリハリきいて、実に映画っぽい映像。あれくらいコントラストきいてるほうが雰囲気あってよい。
でもそれくらいかなあ。役者も別に惹かれないし(クリント・イーストウッド含めて)、話も。まあエンドクレジットは綺麗でしたが。

異文化との交流とか、小さな復讐とか、もう使い古しも使い古しだと思うのです。まず共感を呼ばない。この話のどこをどう見れば、クリント・イーストウッドを応援できるのかって話だ。戦争体験とか銃社会とか、病んだ暗部にメスを入れるわけでもないんだ。ちょっとしたコミュニティが出来て崩壊していくような趣もあるが、それだって使い古しである。

これが日本映画で、クリント・イーストウッドだけ日本人の役者で、それで出来上がってたら、なんとなく納得なのだろう。「ああこんな映画いくらでもあるのにいまさらこれか」みたいなね。だけど、あちらの国でこれですか、と。

クリント・イーストウッドはこの作品で役者としては引退を表明してて、そんな売りまで仕込んでおきながら、この映画はアカデミー賞のノミネート全滅であったのだ。その事実をどうとるか。

なんというかなあ、「グラン・トリノ」の好評な意見しか目にしないので、ある意味怖いんだよなあ。
みんな本当にこれ面白いと思ったのかよっていう。

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