「コレクター」を観た。
モーガン・フリーマンとアシュレイ・ジャドの「コレクター」ではない。ジョン・キューザック、ジェニファー・カーペンター(デクスター)のサスペンスだ。原題は「The Factory」。
アメリカで実際にあった猟奇殺人監禁事件をもとにしている。長いことをこの事件を追い続けてきたジョン・キューザックだったが、なんと自分の娘がさらわれる。相棒のジェニファー・カーペンターと共に必死の捜索活動を続けて…という話。
正直、あんまり期待しないで観たのだが、わりと楽しめた。わりと重厚なつくりでこの方向性では「セブン」という最重量級の先人がいるわけだ。常々こういうシリアルキラーものを観るたびに、なぜ「セブン」ぽくやらないのだろうと不思議になったものだ。なんでああいう作品のさらに先を行こうとせずに、火サスっぽくするのは何でだろうと。
この「コレクター」は、映像こそ普通ではあったが、全体の重苦しさとかは頑張ってたほうだと思う。ジョン・キューザックってこういうタイプの主演が続くのが実に不思議なんだが、相棒のジェニファー・カーペンターも何でしゃくれてるのに出演続くのだろうという、不思議な組み合わせであった。
最後のどんでん返しは、まあそうなるだろうなあという感じではあったが(何かないと終わりが締まらないなあとは感じていた)、あれは実際にあり得るのか?という気がしないでもない。
それからさらわれる娘はもっと感情移入できるようにしてもらいたかった。あれでは応援できない。
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