「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観た。
シャマラン作品である。世の中の批判はかなりのものらしく、期待しないように期待しないように心がけた。
しかしそれにしても、シャマラン作品と聞けば映画好きは必ず観なきゃならないような気がしてしまうのはなぜだろうか。
さて、「レディ・イン・ザ・ウォーター」であるが、感想としては面白かった、のです。
面白かったがなあ。そんなに駄目かなあ?と不思議だった。
大人のおとぎ話。いい感じのマンションが舞台で、水の精を戻してあげようと皆で奮闘する物語。
どんな話だよ。
どんでん返しなんか特にない。ほんとうに直球な話。
面白かったよ。
どうも映画に対して挑戦的だと感じた。
ヒロインの水の精の名前は「ストーリー」で、批評家はひどいめに遭うし、「お約束とはこういうことだ」とかいう観念を崩しにかかってるし、素直な話の裏にはシャマランのメッセージがこめられているようだった。
主役のジアマッティはとても良かった。熱演。達者だった。
最後は昇華しきった感じで見事やった。
水の精、ブライス・ダラス・ハワードは「ヴィレッジ」からのシャマラン作品連投だが、この人…ロン・ハワードの娘なんだ。えーそうなんだ…なんだ二世か。
そうかー…まあ雰囲気あるしいい感じではあるけど、あの格好はこのスタイルからして少々きついものがあるのじゃないだろうかとちょっぴり思ったものだが、そうかそうか。
しかし世のシャマラン終わった説は、大変なものだ。
俺はなんだろうなあ感性ずれてるんだろうか、「ヴィレッジ」も「レディ・イン・ザ・ウォーター」も面白いと思うんだよなあ。
「サイン」だけはいただけないが。あれは本当にいただけない。
でも「ヴィレッジ」はとても面白いと思うし、「レディ・イン・ザ・ウォーター」にしたっていい演出てんこもりだと思った。
ただ、悪の側っていうんですかね、主人公サイドの敵です。こいつらって、姿を見せる必要があるのかな?
どうしてもそこで正体を見せてしまうと、観る側の想像力を阻害するという気がするんだが…
まあ作り手は難しいのかもしれんけど。
俺は面白かったな。なんか世間で散々に言われてるシャマランを励ましてやりたくなった。
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